うねうねうねる

普段着キモノ&日本酒ラブな人が綴るアレコレ。九州の端っこよりお送りします。

もっと敷居をどーんと下げて、着物をひょいっと楽しみたい

 

着物を始めたきっかけ。

 

知り合いの方が普段に着物を着ている姿を見て、それがあまりにも格好良くて。なんだかとても悔しくて、私も着たいーー!!と思ったのが始まりです。

それまで成人式の振り袖も、大学卒業式の袴にも興味を示さず。友人が浴衣に興味持って夏祭りに着てた時も「ふーん、すごいね、でも着るの大変そうだね」ぐらいの感想でした。なんのタイミングで琴線に引っかかったのか自分でも謎です・・・。

きらびやかで高級で堅苦しいイメージしかなかった着物。

それを普段にさらっと着崩す姿を目の当たりにして、こんな世界もあったのか!!!と衝撃だったわけです。

 

よし、普段に着物を着れるようになろう!とこっそり決意した私。とは言うものの、いきなり○○流着付け教室などに通う勇気はなく。無料の講座とやらに行ってみる事にしました。

講座の先生はいかにも!な雰囲気の上品なおばさま先生。もう忘れたけど何とか流とかきちんとした有名な人のようでした。そこで着物の下の補正から長襦袢、着物、半幅帯から袋帯まで一通り、詰め込みスケジュールで習いました。

頭パニック。なんか着物ってタイヘン・・・。

今思えば、あれは着物の着方ではなく、着物を美しく着る作法だったとよく分かります。道具をこういう風に畳んで準備するとか、腰紐を結ぶ時の手のカタチとか。袋帯は普段着にはほとんどしない、という事も後になって分かりました。

 

ちゃんと探せば、目的に応じて教えてくれる教室(個人レッスン等)もたくさんあります。普段着に着れればいいのか、フォーマルな場で着たいのか。普段着でも上品な雰囲気なのか、遊んだ感じで着たいのか、目指す所で内容は変わってくると思います。

たまに「普段の着物に半幅帯でもいいの?」と聞かれます。着物のルールがややこしくて、これは大丈夫なのか??なんて、不安に思っちゃうのはよくあること。カフェとかカジュアルなレストランとか居酒屋とか美術館とか行く時に、TシャツにデニムでOKという人は半幅帯で大丈夫でしょ、という感覚でいます。むしろ、こういう感覚で着物を着たい方は上記の何々流教室みたいな作法までは必要ないってことです。器用な人は独学で覚えてしまうくらいなので。うらやましい。

 

そして不器用な私は、無料講座を受けてしばらくしてから別の個人レッスンを受ける事となります。そこで普段着の楽しみ方(手抜きの仕方)ばかりを吸収して、今に至ります。名古屋帯のお太鼓結びも習い直したのだけど、未だに苦手。。。これはたぶん性格の問題。
着物も洗えない柔らかもの、いわゆる絹の着物はそんなに着ません。ちょっと緊張するから。もっぱら、ウールとかデニムとかポリエステルとか洗えるものばかり。木綿も欲しい!今後もラクに楽しく着れる方法を考えていきたいものです。

 

着物のことが分かってくると、夏にラメラメ派手派手な浴衣とカチカチの作り帯の女の子を見て、ちょっと残念な気持ちになったりもします。でもそれはそれで本人達が楽しんでればいいのかなーと思ったり。私も着物上級者から見たら、何だかなあと思われたりするだろうし。

そんなカチカチの作り帯の女子が、粋な浴衣姿の人を見てステキ!と思ってくれたらいいな。というか、そんなことを思われる粋な着物人になりたい。んでもって、私も着てみようかな〜なんて人が増えたら嬉しいです。

 

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