着物だって”クロ”が着たい!
「黒い服は死者に祈る時にだけ着るの」
このフレーズにピンときた方は同世代でしょうか?
どうも、うねうねです。
学生時代に聴いていた曲が懐メロと呼ばれる部類に入ってきたことを感じる今日この頃...
もとい。
着物を着始めてはや数年、着物の好みも一周して、洋服の好みとほぼ変わらなくなってきました。しかし同時に湧き出てきたモヤモヤ。今日はそんなモヤモヤのお話。
はりきって、どうぞー。
つけるほどでもない見出しはこちら。
着物だって黒が着たい
タイトルにも書きましたが、ほんとこれ。シンプルに黒い色を着たい。
洋服だと年がら年中どこかに黒がある私。
というかベースを黒で整えてから、コーデ考えるくらい。
最後に別の色足そうか迷って、結局黒を足すっていうこともよくある。
でも洋服に比べて、”黒”の選択肢が少ないんです、着物。
鮮やかな色とりどりの着物があるのに、わざわざ黒を選ぶって人少ないのかな...。
洋服だと、定番色でしょ!ってくらいにどんなアイテムでも色違いで黒がある。
「すいません、これの黒ありますか?」
「黒が一番飽きがこなくて長く使えますよね〜」
「迷ったら黒」
そのくらい黒が身近な色。
靴とかバッグとかコートとか。長く使うものは、ほぼ黒を買ってる。
着物だと...ここまで黒の充実度がないのが現状です。
選びしろが少ない。。。でもあったら便利だと思うのです。
着物だけでなく、黒い衿とか黒い帯揚げとか。
大物の黒も、小物の黒も。
着物の黒は特別感が強すぎる
華やかな柄が入っていればまだしも、無地に近いような黒だと...アレです。
喪服?
ってなっちゃいますよね。
なんだろう。洋服だとここまでじゃないのに。というか、なんならみんな黒ばっかり着てるのに。洋服。
喪服はもちろん、黒留袖も着れる機会が限られすぎて、もったいないなーといつも思います。私は今後フォーマルな場で着る機会があるのだろうか...
黒を取り入れたコーデが妙に落ち着く
ココ最近、一番黒かったなぁというコーデがこちら。
あれ?日付見たら全然最近じゃなかった...
バッグ以外まっくろ。羽織も黒。
でも実は、私がWEARに上げてるコーデの中で、一番いいねがついたのがこの黒コーデだったりします。真っ黒コーデって着物でも好きな人いるんだなーと。私だけかと思いきや。しかもWEARやってるメインの層って10代〜20代だろうし。黒い普段着キモノって意外と需要あるんじゃないのかなー。
こちらは春なのに黒のコーデ。
春だからといって、春色をみんなが着れるわけではない。
自分が慣れた色がコーデの中に入ってると落ち着くんですよね。結局そこに戻ってきた。洋服だと、持ってるアイテムの7割近くが黒だと思う。
普段着ない色に挑戦しやすいのが着物のいいところではあるのだけど。それとはまた別方向で、普段の色の組み合わせに近い感覚で着れるキモノもまた、いいよなーと思います。より普段着に近い、人ごみの中に馴染むようなキモノ。
あと、選ぶ時にすごいラク。迷いが少ない。カーキ×黒とか。すごい地味だけど、洋服ではお馴染みの組み合わせだから。
もっとシンプルな黒を着物の中に
木綿の黒い無地着物とか...いいなぁと思うのだけど。なかなか無い。スミクロとか、柄の入った黒地の着物はそこそこあるんだけどな〜。
去年買ったモダンアンテナの黒い半幅帯が使いやすくてほんと。
表は黒地にグレーのライン、裏面はグレーの無地。
麻素材だから基本は夏用なんだけど、夏以外でも見た目の違和感がないので年中使ってます。最初はもっと柄柄したのがいいかなーと思ったけど、結局一番使ってる。
キモノは特に、コーデの色・柄の合わせ方に頭を悩ませるもの。そんな時は、主張の強くないシンプルな黒いアイテムは重宝します。
初期の頃に買った、華やかなピンクの花の浴衣。昔はピンクの半幅帯を合わせていたから、30代になって着なくなってたけど。試しに黒い帯を合わせてみたら、オトナっぽくなりました。
洋服的な黒の使い方、着物ブランドでは、ドゥーブルメゾン、さく研究所あたりが参考になります。
DOUBLE MAISON
さく研究所
最後に
実はまた近々黒いアイテムが増える予定...。
しばらくは黒コーデを模索していきます。
世間の春色パステルカラーも何のその!
キモノでも春でもクロが着たい!