着物のルールを全て無視したくなった日。
ちょっと東京に行ってました。
遠出がたまたま続く形になってますが、今回のが前から決めてた予定です。デザインフェスタ目的。またまたデザフェス以外はノープラン。ついでにどこに行こうかと移動中にあれこれ計画立てながらの旅です。結果的に色々行けて楽しめました。その記録はまた時間がある時にでも書きます。
で、タイトルの話。
前から行ってみたかった大江戸骨董市にタイミング良くあたりまして。まあそこで着物を物色してたわけですが。とあるお店のおばちゃんと着物のルールの話になりまして。
あーーーー着物のルールってほんとに面倒くさい!
と思ったわけです。
内容的には別に説教されたとかではなくて、むしろ自由に着なさいという話をされたのですが。その時に自分の過去の経験や何やらが思い出されまして。もやもやと考えてしまいました。
着物をがっちりフォーマルで着ないとはいえ、最低限のルールを知った上で崩す。というのが自分の中の基準でした。
知らないでやるのと、知っててやるのは違う、と。
誰かに何か言われたら、
「ええ。知っててあえてやってますよ。」と主張できないとマズイと。
そのくらいの動じない覚悟は必要というか。
でも、そもそも最低限のルールって人によって違うってことに気付いて。
本に載ってる情報にしても、人から聞く話にしても、住んでる地域によっても、OKなラインはそれぞれ違う。なので、持論が絶対だ!みたいな人にあたるとなかなか疲れます。
知らないことが多いから、もっと勉強しなきゃ!
って頑張ってみたけど、どこまで知ればいーんだ。
私は勤勉でもないし、特別に時代背景とか歴史が好きというわけでもない。
ここら辺で何か別の自分なりの基準が必要かも。。。
もやもやしながら次へ移動。
東京都現代美術館。山口小夜子展に行ってきました。
格好良かった。
たしか晩年のショーの映像だったと思いますが、着物を着ている姿がすごく印象的で。
前とうしろ、逆に着ているんです。
細かい着物ルールなんて吹っ飛ぶ着こなし。でも綺麗。
まるで、
「格好良いでしょ? 素敵でしょ?」
「ファッションなんだから、それ以上に優先されるものはないじゃない」
と言われてるよう。
あ、これかもしれない。方向性。
着物ルールの話に戻って。
細かいことで迷いそうになったら、自分の中で格好良いかどうか、のシンプルな基準に戻ることにします。
最低限のうんぬん…も、時には全無視OKとします。
全無視OK。格好良ければOK。
出来るかわからないけど。心意気はそれで。
しかしもう着物ルールはこざこざ変えてくの面倒なんで、いっそのこと新しくルール作ってしまえばいいのに、と思ったり。
浴衣、通年OKとか。
思いきって
「いつでも何でも好きに着てOK」
くらいでもいい。
別に伝統を重んじる人を変えようとしてるわけではなく。そうじゃない着こなしの人も許容してほしいというか。共存していけばいい。多様性とかそういう話で。
着心地重視派。オシャレは我慢派。十人十色。
ショーの写真、googleから引っ張ってきました。
たぶんこれだと思います。後姿も良かった。
私は着物のカタチは大好きだし、それを変に崩そうとは今まで思わなかったけど。
もしかして、とんでもなくオシャレで新しい着こなしをする人が現れたら
一気に価値観が変わってしまうのかもしれない。
そんな世界も見てみたいかも。そう感じた日でした。
山口小夜子展、おすすめです。
追記
小夜子展の詳細、写真などはこちらの記事に書いてます。
図書館に行ったら小夜子展の本が入ってました! 誰かリクエストしたのかな??
とにかく長崎市立図書館グッジョブ!