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うねうねうねる

普段着キモノ&日本酒ラブな三十路が綴るアレコレ。九州の端っこよりお送りします。

ニッチな産業の生産者に必要なことは、プロの消費者を育てることかもしれない。

妄想シリーズ ビバ!日本酒 着物 着物ネタあれこれ

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こんにちは。

 

先日、知り合いの酒屋さんから

「こちらプロの飲み手です」

と紹介されて「?」が3つくらい頭に浮かんだ、うねうねです。

 

新しい肩書きが増えて困惑中。。。

 

今回はそんなこんなで思いついた半・妄想ネタ。

 

はりきってどうぞー。

 

  

プロの消費者ってなんぞや

 

プロの飲み手。。。と言われて、ふと考えました。

そういえば、生産する側にはプロってあるけど、消費する側にもあるのかしら。

 

プロの飲み手ってそもそもなんだろう。

「いやー好きで飲んでたらこうなっちゃいました」が本音ですが。

でもみんながみんな、こんなどぎついハマり方するかっていうとそうでもなくて。

 

よく着物界隈では、深みにハマる事を「沼」と表現するんですが、私も色んな沼の住人です。着物沼、日本酒沼...ズブズブとハマっております。

 

※画像はこちらの本から参照。 

おキモノ生活のすすめ 幸せ100倍はじめませんか?

 

そんな沼にハマった住人達...

 

もとい、消費側でプロってどんな人かって話でしたね。 

まー自分だとあんまり客観視できないんで、周りにこの人プロっぽいなというの思い浮かべてみますと...

知識量がハンパなくて、消費にもかなりのお金を使ってる。時には、本職の人を凌ぐぐらいの入り込みようで、中途半端な生産者からはイヤがられるタイプ...

なんかいるな、そういう人。ちょっとこれだけだと、ただのお金持ってるウンチク語りの人っぽいから、プロはもっとスマートじゃなかろうか。

 

 

好きが高じて深みにハマってしまうタイプですよねー。しかも周りに煙たがられずに、生産者とも良い関係を築けるような。カジュアルパトロン

もう少し具体的に考えてみると、

 

  1. その分野の基本的な知識があり、良いもの・悪いものの見分けがつく
  2. 生産者の思いを理解し、自分も楽しみながら消費できる
  3. その消費によって、生産者やその分野をハッピーにすることができる
  4. すばらしい!感動した!と生産者に伝えることができる
  5. 時には建設的なダメ出しができる
  6. 好き過ぎて、自然と周りに広めようとしてしまう
  7. 結果的に市場が活性化してしまう

 

こんな感じ。嗚呼、なんてすてきな消費者。プロのファンと言っても良いでしょうか。勝手に布教活動してくれる。叱咤激励しつつもオカネを落としてくれる。パーフェクト消費者ですねー。

 

ニッチな産業はプロの消費者によって支えられている

 

ニッチな分野だけど、小さな規模でも続いてるようなところ。コアなファンが一定数いますよね。良いものにしっかりとオカネを使ってくれる人達。まさにプロの消費者。

 

ひと昔前でいうとこの、オタク産業あたりはそんなイメージですが。いまや規模が大き過ぎてニッチとかいうレベルじゃなくなってます。コミケとか、どんだけのオカネが動いてんだって感じですからねー。

ものすごく細分化はされているものの、やはり消費する側が意思を持ってオカネを落としてるわけです。本職で稼いだオカネを遺憾なく注ぎ込む、プロの消費者の方達がたくさんいます。

 

日本酒界隈では、酒場にいる常連さん達の一部がそうでした。ここぞ!というお店で、これは!というお酒を飲む。時に飲食店の方々と情報交換しつつ。さらに上級者になると、酒蔵の人との交流があったり、自らが広告塔のように好きな銘柄やお店を宣伝して回ったり。さらには、飲食店の人を逆に育てるような役回りをする方さえいました。

 

振り返ってみると、岡山の酒場にはプロの消費者っぽい方が何人かいらっしゃいました。特に燗酒界隈では、熱心に布教活動をされている方達が。かくいう私も、岡山燗酒の父的な存在、通称キングから「長崎に帰っても燗酒の布教よろしく」とありがたいお言葉を頂いた身です。はい。

そんなこんなで、じわじわと燗酒が広まってきていた岡山。酒蔵の方達が直接広めていたわけでもなく、一部の飲食店とそこのお客さん達によって確実にその裾野は広がっていっています。わや。

 

 

プロの消費者はどうやって育つ? 

 

そんなすてきなプロの消費者。どうやって育つのか。

 

パターン① 周囲の人からの影響

一部、勝手にグングンと育ってしまう方もいますが。ゆるやかに育って行く方達は、周りからの影響を受けていることが多いです。それはすでに出来上がってるプロの消費者だったり、生産者だったり、販売者だったり。人という環境が影響しています。身近に詳しい人がいると、自分もいつのまにか詳しくなっちゃうアレです。

 

また酒で例えてみますと、お酒に詳しい飲み友達、行きつけの飲食店や酒屋さん。そんな方達と話しているうちにいろんな情報が入ってきて、いつのまにか知識が増える。知識が増えると、自分で選ぶ基準が出てきて、お酒の銘柄やそれを作っている酒蔵の人達にまで興味が湧いてくる。そうこうしてるうちに、自分の好きなお酒や蔵や、それを取り扱う飲食店にまで思い入れが出てきて、勝手に応援したくなってくる。そして人に広めつつ、自分も楽しくオカネを落としていく。プロの消費者のできあがりー。

 

パターン② イベント・講座などへの定期参加

また、別のパターンで。ちょっとした講座や定期開催されている集まりに参加することでも、プロの消費者は育ちます。

お酒の場合、日本酒の会(という名の楽しい飲み会)、日本酒講座的なもの、飲み歩きなどのお祭り的なイベントが各地で開催されています。

そういう場に定期的に参加しているうちにいろんな情報が入ってきて、いつの間にか知識が増える。知識が増えると、自分で選ぶ基準が出てきて...以下略。

 

 

パターン③ 雑誌などのメディアから情報を吸収

これは着物の例がわかりやすいかな。現在の若い着物好きさん達、着物作家さんの多くが影響を受けた「KIMONO姫」という雑誌があります。当時、若い人がファッションとして楽しめるようなキモノのイメージが無くなっていた頃、突如あらわれたカラフルなアートのような雑誌。アンティーク着物ブームを巻き起こした神的な存在として、今でも着物好きさん達の間では有名です。たぶん、現在活躍されている着物作家さん達を育てるのに一役買ったのがこの雑誌ではないかと思います。私も大好きです。

興味のある方はこちらの記事をどうぞ。

きものやまと | ライブラリー13|「KIMONO姫」誕生秘話-きものに恋した編集長-

 

日本酒だと、dancyuほか色んな雑誌が特集組んでますよね。これで日本酒に興味を持つ人も増えたんじゃないかなーと。

 

あとは、今欠かせないツールとなったSNSなどのネットからの情報。

周りに詳しい人がいなかったとしても、興味があればいくらでも情報を検索できる時代。すばらしい。

 

だいたいは、パターン①〜③を行ったり来たりしながら、すくすくと育っていく場合が多いです。ええ、私のように。

特にまっさらな初心者さんは、変な先入観がないのでキレイに染まりやすい。環境(人)に恵まれると、優良な消費者に育つ可能性が高いです。ええ、私のように。

 

 

最後に

 

今後は日本の人口も減っていくばかり。ニッチな産業はさらにニッチになっていって、ちょっとヤバいことになりそう。放っておいたら市場は縮小していくばかり。

そんな時は、”消費者を育てる”という視点からいろいろと考えてみてはどうでしょう。

良いものを作ってさえいれば云々...とは言ってみても、ニッチなものってそもそも何が良いか悪いかの基準が分からない、知識が無い人が多かったりします。そこを丁寧にじっくりと知識を教えることによって、将来的にそのニッチな分野の市場を支えるパトロン、プロの消費者になってくれるかもしれません。なんてすてきなプロの消費者。

 

そして消費者代表として。

浅い知識でクレームつけたり、安けりゃ何でもいいみたいな消費ではなく。

自分の好きなモノがこの先もずっと存在できるように、もっとスマートな消費者を目指して行きたい。

 

私が好きなモノは、だいたいニッチな分野ばかりなので、わりと切実な問題。

 

できる限り、好きなモノや好きな人達に オカネを使って、

ゆるゆると継続的に消費活動に励みたいと思いますー。